〜PBMについて考えてみよう〜
その四、私が考える『メイルゲーム』の基本 当り前と言えば、当り前のことになってしまいますが、メイルゲームの世界では、いろんな人たちと『共通の世界』で生きたいと思っています。私にとって、メイルゲームの基本と言うのは『皆と一緒に世界を共有する』ということです。メイルゲームには、そういう可能性がたくさん秘められていると思うのです。 例えば、一つのエリアに50人のPCさんたちがいたとして、1人のPCさんの想いを『2パーセント』くらい受け入れたとしましょう。すると、50人のPCさんたちの想いが一つに集まると……『100パーセント』になります。別に『俺だけのPCを大活躍させてくれ』と言っている訳ではないのです。『1人1人のPCさんたちの想いをほんのちょっと受け入れるだけでも、何かが変わる』ということが言いたいのです。だからと言って、アクション自体を均等に扱って欲しいという意味ではありません。そうした判定はかなり不味いと言っても過言ではないかも。私が言いたいのは『心情的には1人1人の想いを受け入れ、アクションの成否は公平に扱う』ということです。感情面(動機)をばっさり斬り捨てるというのも、かなり不味いやり方です。それだと、単に上辺だけ拾っていると認識されるばかりでなく、『PCは一体、なんのために行動してんの?』と、これまたマスターの都合で判定されたと思われてしまうこともあります。(ちなみに、シナリオの『引き』を作るために、PCさんたちに喋らせる……というのは、許容範囲の中に入っていて、まっいいか、という程度です。) ゲームなんだから、そこまで考える必要はないのかなぁ?……そこまで要求するのは押し付けになってしまうのかなぁ?……それこそ、現実的では無い……限られた時間の中で執筆しなきゃいけないし、締め切りに間に合わせるために余計な手間隙はかけていられないし、やはり何かを斬り捨てなきゃ書き進まないし……いろんな事情があると言うのは、分かるのですが……それを理由に、不自然な判定をされると……空しいのです。マスターがもの凄く頑張ってるのはこちらにも伝わってくるし、マスターがもの凄く一生懸命なのも伝わってくるのですが……PCさんたちの『本当の気持ち』が伝わらないのを見ると……どうしても空しくなってしまうのです。 私が考えるメイルゲームの基本は、先にも述べました通り『皆と一緒に世界を共有する』ということです。私が願っているのはただ一つ……『PCさんたちの想いをほんのちょっとでも良いから受け入れて欲しい』ということ。(締め切りを守る……というのは『仕事(商業PBM)』として考えるならば『守って当然』だと思いますので、これは願いではなく『当り前』だと考えております。同人PBMにおいては、ローカル・ルールがあっても良いのではないかとも思っています。同人だからこそ『できる』こともありますし。) ゲームにはいろんな楽しみ方がありますから、私の考えも『一つの考え』でしかないですし、いろんなタイプのゲームがあっても良いし、むしろいろんなジャンルを楽しみたいとさえ思っています。いろんなジャンルのゲームがあるからこそ、プレイヤーは自分好みのゲームを選択することができますし、好きな世界で思う存分楽しむことができるはずです。……はずなんですが……現状を考えると、やはり複雑な心境を拭い去ることができません。我々は、現状を甘んじて受け入れるしかないのでしょうか?……その疑問は、私の中では消え去ることがないです。【2005.1.23.初稿〜2005.7.3.改定】 |