※一部、リアクションを引用させていただきました
第1回ハーブローク〜世界の敵、英雄×勇者×救世主

■プレイヤーの感想

第1回ということで『戦いの始まり』という印象を受けました。三騎士と関わりのあるPCさんたちには、辛い選択が迫られ……なかなか緊張感が漂っていました。ジェスと言えば、冒険から帰ってきたばかり……という展開でした。


正門を破って、源藏らを乗せたランド・クルーザーは街へと飛び出した。
「逃がすな、追え!」
 騎士たちが繋いでいた馬に飛び乗り追撃に移ろうとするが、ふとその足が止まる。
 正門に立ち塞がる影がある。
「見慣れねえもんが出て行ったけどよ。あれがアレか。勇者って奴か」
 背には巨大なバスタードソードを背負った少年。だが、その目には幾人もの騎士を相手にしても怯む事のない光が宿っていた。
「可哀想じゃねえか。何も知らずに呼び出されてよ。それだけで命を狙われるなんて」
「貴様、そこをどけ」
 騎士の一人が少年の前に歩み出る。
「邪魔をするならお前とて命はないぞ」
「無関係な人間も巻き込みやがって。何が王命だ。そんな騎士道糞食らえだ」
 少年が背中の剣を抜き放った。その切っ先に光の輪が発生する。
 少年が一振りすると、騎士たちの間を一条の雷が走った。これには百戦錬磨の騎士たちも腰を抜かす。
「そうか、お前『英雄』か!」
「ジェス・ラーディエルってんだ。覚えときな」
ジェスはそのままバスタードソードを構える。
「行くなら相手になってやるぜ」
 騎士たちは思わず身を引いた。


ああ、これで……ジェスも『英雄狩り』の対象になってしまいました。しかも、しっかりと名前まで言ってますし……だがしかし、騎士たちが上の者に報告する暇もなくやられていたとしたら、どうなっていたのやら。『身を引いた』で終わってましたから、騎士たちは報告するために撤退した可能性もあります。とまあ、いろんな可能性を帯びた『引き』になっていましたから、正直、次回アクションに悩みました。


それにしても……この回のノキア君は、カッコよかったですね。ルアさんを守るために……。こういう展開に弱い私……そのせいか、AUQで恋愛ものがやってみたいな……なんて。おかげさまで、実現しましたけども。ありがたいことです。


さて、この回で特に気になったのは『世界の敵、英雄×勇者×救世主』というフレーズ(タイトルにもなってますが)。ここでまた、私は『何かがおかしい』と感じてしまいました。英雄、勇者、救世主が『世界の敵』?!……なにを持ってして『世界』なのか?……『世界』という見えざるものと戦うのか?……『世界』というのは、誰から見た『世界』なのか?……とまあ、相変らず、グルグルと思考が回転してしまいまして……ジェスでプレイして良かったなぁと思いました。ジェスはそこまで考えませんし、発想が単純なPCでしたから、そういう面でも助かりました。これがジェスパパだったら、大変でしたよ……。


そう言えば、奥さんのいるトラバルディ氏がアーウィンに対して「もっとも、貴方が私の妻にでもなるというなら別ですがな」とか言ってましたが、一夫多妻制なのかしら?……と、思ってしまいました。要するに『第二夫人になれ』と言っているのかな〜と。エンブリオンは確か、中世ヨーロッパみたいな世界観でしたし、トラバルディ氏のセリフは特に違和感なかったです。【2005.7.15.】

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