第10回アクション・裏コメント【4月1日だよ、全員集合!】

 ■某マンガ的、隊員たちの会話〜4月1日の出来事

ナカハラ邸、会議室での会話。

「……そうか……やはりそうだったのか……そうだったのか!!」

「何がそうなんだ、ナカハラ?!」

「俺たちの『読み』は……間違いではなかったということだ!!」

「なにぃっ?!」

「まさか?!……信じられませんよ」

「いや、毎回、確かな手応えがあった。みんな、無意識とは言え反応していた……俺の目に狂いはない」

「……本当なのか?……ナカハラ……お前の言葉、信じていいのか?」

「ああ……見てみろ。あのPCが、あういう風に動いているだろ? そして、次のPCがこう動いて、さらにこのPCがあんな感じに動いている」

「?!……信じられない……本当に動いている……(呆気に取られている)」

「……この現象は……一体何なんだ?!」

「……。……」

「ナカハラさんなら分かるんでしょ?! 教えて下さいよ!!」

「……。……今、ここで言っていいのか、俺にも分からない……」

「おい?! 迷ってる暇はねぇだろ?! もったいぶってないで、教えてくれ!!」

「ナカハラさん!!」

「……。……」

「はっきり言えっ、ナカハラ!!」

「ナカハラさん!!」


「……。……『共鳴』だよ」

「なんだってっ?!」

「まさか……これが……『共鳴』なのか?(まだ信じられない)」

「間違いない。たとえ俺たちの行動が認められなくても、『共鳴』は間違いなく起きている。……皆、最初に誓ったはずだ。俺たちは、人類のために行動すると……だからこそ、この力は『人を救うために』あるんだ。俺たちは……間違っていなかったんだ!!」

「……。……本当に……俺たち、間違ってなかったんですね?(涙)」

「ああ、そうだ。この『力』は、皆のために使ってこそ……意味があるんだ」

「……俺たち、本当に間違っていなかったんだな……(感動している)」

「だけどナカハラさん……『人を救うため』とは言え……人を傷付けて……良いのでしょうか……?」

「……。……。……心苦しい問題だな……だが、真実に到る時にも『痛み』は伴うものだ。それは、人の『慢心』を取り除く『剣』となる。だから……辛くても……俺たちはやらなくちゃいけないんだ……『剣』の本来の働きは、『慢心を取り除くこと』だ。分かったな?」

「……。分かったよ。ナカハラ……それが……俺たちの使命だよな?」

「そうだ……人間一人一人に、固有の『力』がある。それをどう生かすか、殺すか……それは、人間の『心』次第だ」

「……『心』……」

「そうだ……そのために、俺たちは生きているんだ」


 人類には、限りない力がある。

 それをどう使うかは……君たち次第だ。


【2005.3.29.】

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