■某マンガ的、隊員たちの会話〜4月1日の出来事
ナカハラ邸、会議室での会話。
「……そうか……やはりそうだったのか……そうだったのか!!」
「何がそうなんだ、ナカハラ?!」
「俺たちの『読み』は……間違いではなかったということだ!!」
「なにぃっ?!」
「まさか?!……信じられませんよ」
「いや、毎回、確かな手応えがあった。みんな、無意識とは言え反応していた……俺の目に狂いはない」
「……本当なのか?……ナカハラ……お前の言葉、信じていいのか?」
「ああ……見てみろ。あのPCが、あういう風に動いているだろ? そして、次のPCがこう動いて、さらにこのPCがあんな感じに動いている」
「?!……信じられない……本当に動いている……(呆気に取られている)」
「……この現象は……一体何なんだ?!」
「……。……」
「ナカハラさんなら分かるんでしょ?! 教えて下さいよ!!」
「……。……今、ここで言っていいのか、俺にも分からない……」
「おい?! 迷ってる暇はねぇだろ?! もったいぶってないで、教えてくれ!!」
「ナカハラさん!!」
「……。……」
「はっきり言えっ、ナカハラ!!」
「ナカハラさん!!」
「……。……『共鳴』だよ」
「なんだってっ?!」
「まさか……これが……『共鳴』なのか?(まだ信じられない)」
「間違いない。たとえ俺たちの行動が認められなくても、『共鳴』は間違いなく起きている。……皆、最初に誓ったはずだ。俺たちは、人類のために行動すると……だからこそ、この力は『人を救うために』あるんだ。俺たちは……間違っていなかったんだ!!」
「……。……本当に……俺たち、間違ってなかったんですね?(涙)」
「ああ、そうだ。この『力』は、皆のために使ってこそ……意味があるんだ」
「……俺たち、本当に間違っていなかったんだな……(感動している)」
「だけどナカハラさん……『人を救うため』とは言え……人を傷付けて……良いのでしょうか……?」
「……。……。……心苦しい問題だな……だが、真実に到る時にも『痛み』は伴うものだ。それは、人の『慢心』を取り除く『剣』となる。だから……辛くても……俺たちはやらなくちゃいけないんだ……『剣』の本来の働きは、『慢心を取り除くこと』だ。分かったな?」
「……。分かったよ。ナカハラ……それが……俺たちの使命だよな?」
「そうだ……人間一人一人に、固有の『力』がある。それをどう生かすか、殺すか……それは、人間の『心』次第だ」
「……『心』……」
「そうだ……そのために、俺たちは生きているんだ」
人類には、限りない力がある。
それをどう使うかは……君たち次第だ。
【2005.3.29.】
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