AUQ・Bエリア〜アクション
第10回ハーブローク2『正邪』第二部 存亡編

■選択RA 2)ゼノクロノスと戦う


●目的:黒幕の真意を明らかにする


●行動:こるりサンが命懸けで導き出してくれた魔族『時のゼノクロノス』と戦う! やっぱり俺の武器は母さんから受け継いだ『光輪雷鳴剣デュアルディーク』だけなんだ。かと言って、ただ剣で斬り捨てるってんじゃないぜ。倒すのは他の仲間がやってくれるはずだ。だからそっちは任せる。俺が知りたいのは魔族の『本音』だ。ゼノクロノスに『心』があるか知るために問答。こんな感じに……『てめぇに用はなくとも俺には用があるんだよ!『時』は見えても、人の『心』は見えて無いようだな。むしろ『心』を食いつぶして楽しむなんざ馬鹿げてる。それこそ人の『心』を分かってない証拠じゃねぇか。要するに、てめぇら魔族には『愛』が足りないんだよ。愛が足りないから『心』を食いつぶして自分も他人も傷つけるんだ。それが楽しいなんざヤバイんじゃねぇの?可哀相にな。『心』を食い潰さなきゃ生きていけない宿命なんてな……だがな、そんなもん、自分で止めようと決めれば止めれるだぜ? 単にその方法が分かんねぇだけだろ? 分からないからって……逃げんなよ!!』……これで何か反応があれば『心』がまだ残ってるはずだ。俺の言ってることが通じるならば、ゼノクロノスは『怒る』か『震える』か……いずれにしろ、一番ヤバイのは『人の心を傷つけて楽しむ』ってことだな。神とか、魔とか、それ以前に『悪いことが分からない』という方がヤバイ気がする……人として。


●決めセリフ:俺がシュラ爺を連れ出したせいで、余計な疲労をさせて……だから、皆に責められても仕方がない。謝って済む問題じゃないが、だからって何もせずにじっとしてられっか!


■リアクション抜粋


Scene.2 戦う理由

 イゾルデの戦いは、半壊した城の屋上にまで及んでいた。
「どうして」
 ジェス・ラーディエルは『光輪雷鳴剣デュアルディーク』を握り締めた。
「どうしてこんな事をするんだ。こんなことをして、何になる」
「人生に娯楽は必要だろう?」
 さも当然とばかりにゼノクロノスは応じた。
「お前達に心はないのか。人の心を潰して、それを楽しめるなんて」
「自身がどれほど優れているか、知る事は楽しみではないのかね」
「だから、こんな馬鹿げたゲームを用意して……?」
 さも当然のように薄ら笑いを浮かべるゼノクロノス。
 完全なる邪。
「心と言ったが」
 ゼノクロノスは優雅に外套を広げた。
「自由になれ。正義や義務に囚われるな。そうすれば分かる。自らを縛り上げるなど愚の極みだ。強くなれるぞ。人の死角から人を傷つけ、人を踏み付け優越感に浸り、封じられた全てを満喫出来る。それは」
 ゼノクロノスはかつてない邪悪な笑みをジェスに向けた。
「自由な者だけに与えられる果実だ」


■アクションのコメント

あら……? 問答する暇も無く、てっきりゼノ君のスペシャル攻撃でジェスも血塗れになってると思いきや……普通に会話してるぅ〜?! なんでだ? 『普通に対話している』という描写に、なんか妙な胸騒ぎがするんですけど……? 前回、ゼノ君が現れた時、ジェスは震えていたので、今回も恐怖を感じつつ、ゼノ君に戦いを挑むかと思っていたのですが、ホントに普通に会話してるよ?! もしかしたら、あの後、ゼノ君の攻撃をくらって『やられていた』かもしれませんが……単に書かれていないだけで(ガクブル)。 
 それにしても『愛』だなんて……ジェスは純粋過ぎる……ジェスが『愛』だと思ったのは、家族に愛されて育った影響もあるのですが、今後はさらに『いろんな痛み』を知って成長していくのでしょうね。ただ、今の(17歳)ジェスでは、ゼノ君の言っていることが理解できないのですが、数年後に気がつくんではないかと。『あの時、ゼノクロノスが言っていたことは、こういうことなのか』と実感できる日が、きっと来るはずです。ちなみに、ジェスの父さん、爺さんにはゼノ君が言っている『意味』はなんとなく分かっております。


ゼノクロノスの反応は、ジェスの疑問に対する『相対的な答え』とも見て取れるのですが、一つの物事には『善悪だけでなく、様々な要素が融合』していて、どれが善か悪なのか、『見分ける』視点が大切なんですよね。換言すると、『第三者の視点』です。そういう点で言うと、ジェスの見方は『まだまだ若造』とも言えるのですが(そういう私自身も年輩の方から見れば若造ですけども)、自分の持てる力を駆使して、精一杯やれば良いだけのこと。それが分からぬ人間こそ、『気の毒な人』とも思ってしまいます。


さて、もしかしたら、第10回にてジェスとこるりさんが庇い合って戦っていると期待されていた方もいらっしゃったかもしれませんが、申し訳ありませんでした。第8回で再度の告白をした時、ジェスは『こるりサンに完璧に振られた』と思っていたのです。息子の気持ちを察して敢えて『今度連れて来て下さいね』と言うジェスパパは、ホントに意地悪な人だと思いました。それでも、ジェスは『こるりサンは俺にとって大切な人』だったから第9回で救出に行ったのです。嫌にあっけなく見つかったのは、ジェスパパと爺ちゃんが裏工作していたんではないかと思ってしまいますが(そうすれば筋が通るから恐ろしい)。
 それから以前、こるりさんが『アースに好きな人がいるの』と言っていましたし、だからこそジェスはこるりさんの幸せを願って、敢えて離れたとも考えられるのです(アースの人と幸せになって欲しいという願い)。だから、第10回で別々にいたのは、私にとっては不思議ではなく、ごく自然な流れではないかと。『敢えて身を引くのも男だぜ〜』とか思ってますが、ジェスの気持ちを考えると、ちょっと可哀相な気もしますね。それでも、こるりさんと離れたのは『お互いの意思を尊重したかったから』なんです。

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