AUQ・Bエリア〜アクション
第6回ハーブローク3『変わらぬもの』第三部 現代編

■選択RA 6)魔族から『アースに渡る魔族』の情報を聞き出す(アース)


●目的:魔族たちの目的を探る


●動機:世界が滅亡して初めて知った痛み……俺の考えは甘かったのか? 悲しみを良いものに変えていこうと言った自分が心底情けなかった。あの時の俺は、本当の悲しみや痛みを知らなかった。倒せば終わりとか、過去を修正して元通り……それでヒトが納得する訳じゃない。ヒトには心がある。そんな当り前のことを今さら実感した。結局俺はシュラークフィーダーの『悲しみ』を理解してやることができなかった。だから魔族を見るのは辛い。魔族は俺たち自身の鏡だ。面白半分で命を潰す……そんな欲望がヒトの奥底にあると感じたら……逆に魔族たちを『助けたい』って思った。今の俺には魔族への憎しみはない。むしろ魔族が可哀想に思えてきた。


●行動:国の中心に魔族の親玉がいると踏まえて、他の英雄たちを援護。中心部までの道を切り開く。魔族らが襲ってきたら、デュアルディークで感電させて気絶させる。そうしながら中心部へ向かう。どうしても魔族の目的が知りたい。いや、魔族たちを利用しているのが誰なのか知りたい。きっとそいつは、悲しみに捕われている。そいつを救いたいと思ったんだ。今の俺には、何故救いたいと感じたのか理由が分からねぇ……それが悔しい。


●決めセリフ:こるりサンがアースにいないってことは、離れ離れになっちまったのか?……離れても、俺の心はこるりサンの側に……(自分で言っておきながら赤面)

■今回のジェス&こるりさん

『アースに好きな人がいるの』byこるりさん

えっ?!……あの、まさか……?!……もしかして、もしかすると?! かなり意味深長なセリフですよ! プレイヤーはしっかりとチェックしてますから(仲原チェックは、ちょっとしたことでも見逃さないぞ)。知らぬはジェス本人ばかりなり(笑)

■アクションのコメント

今回のリアクションは、アクションの内容を考慮して読むとより一層深みが増します。なんか通な楽しみ方になってきたな……やっぱり前回の結果を味わってしまったら、いくらジェスでも落ち込むかなと思いまして。次回は『立ち直りの段階』になりますが、それも楽しみの一つです。それから、今後はどうやってこるりさんとの接触を試みるか……ですね。うふふ。

■印象に残ったジェスの登場シーン


「次が来たぜ」
 いつに無く真剣な表情でジェス・ラーディエルが『光輪雷鳴剣デュアルディーク』を構える。
 しかし何故だろう、その力はいつもより随分と抑えられているように感じる。剣に浮かぶ光の輪が普段より二回りほど小さくなっている。
「邪魔を……すんじゃねぇっ!」
 そのまま振り下ろすと放たれた光輪が収束するようにして稲妻がそれを追う。
 感電した魔物達は気を失ってしまった。
「行くぞ」
「とどめは刺さないの?」
 カタリナが問い掛ける。
「今は……そう言う気分じゃねえんだ」
 ジェスは呟くように言った。
「俺らも一歩間違うとああなってたかも知れねえって思うとな」

「もう一つ聞かせろ」
 ジェスが一歩前に出た。
「おまえたちは何故こんな事をする。アースを、エンブリオンを何故こんな」
「魔族は、人間が好きなんだよ。楽しいんだ」
 妖魔は笑った。
「俺達魔族は負の存在。それゆえ自らの世界を食い尽くしてしまった。固体として強靭な俺達は死にはしないが、退屈なんだよ。娯楽が欲しいのさ」
「それが……他の世界を滅ぼすってことなのか!」
「人間はいいぜ。どんな事にも一喜一憂して。弄り倒すには最高のおもちゃだ。滅びればまた別の世界……それが俺達の楽しみなのさ」
「どうする」
 零がジェスに尋ねた。
 ジェスは何も言えなかった。

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