AUQ・Bエリア〜アクション全文
第0回ハーブローク〜パラダイム・シフト


■選択RA B4)敵将への道を拓く

●目的:ゲイルロードを撃つ者を手助けするため、突破口を切り開く。


●動機:誰が正しいとか、間違ってるとか、そんな尺度で俺は今まで生きてきたんじゃない。信じるとか、信じないとか、そうした価値観で生きてきた訳でもねぇ。ただ、俺は我武者羅に剣の腕を磨いてきた。俺の力がどこまで世界に通用するのか……初めは、ただ漠然とそう思っていた。言葉にならない想い……俺の心を熱くさせる、目に見えない何か……。今でも、その正体はよく分からねぇけど、今まで出会ってきた仲間たちの生き様を見てきて、なんとなくだが、俺なりの答えが見えてきた。何も難しく考えるこたぁねぇよな。俺は仲間たちの力になりたい。なぜかって……そんなもん、いちいち理由なんか付けるもんじゃねぇっての。力になりたいってんだから、それでいいじゃん。


●行動:アーウィンの軍に所属して、ゲイルロードを撃つために助太刀する。敵将を撃つにしても、どう考えたって敵兵の邪魔が入るからな。雑魚兵は俺に任せなって。光輪雷鳴剣デュアルディークの雷撃攻撃で、敵陣をフッ飛ばしてやる。ゲイルロード目指して、仲間のために道を切り開いてやる!


●決めセリフ:「俺に任せとけって」



■プレイヤーのコメント

「いきなり最終回」で、しかも最悪の状態……PCのジェスなら、どんな行動をするのかを考えたら、上記のようなアクションになりました。情報が少ないため、「最悪の状態」というのは、あくまでも自分なりの推測で「こうじゃないのかな」という状況を仮定して、その仮定に基づいてジェスの行動を考えてみました。

ただし、プレイヤーが推測した「最悪の状態」は、敢えてアクションでは省きました。マスターの判断で、「推測した状態」はボツになるよなーと思ったもので。それよりも、『PCの動機』を強調した方が、この場合は得策かなと。


なんと言っても「いきなり最終回」で、積み上げてきた経験(アクション)は皆無ですから、ゼロの状態でアクションをかけると言っても過言ではありません。とは言え、最終回というからには「それなりの経験をしてきて、それで最悪の状態を迎えてしまった」とも仮定できますから、他のPCさんやNPCともそれなりの関係が出来上がっているとも考えられます。(だからこそ、「死ぬ」とか「告白する」とかいうRAがあったのでしょう。)その上で、アクションでは『今まで出会ってきた仲間たちの生き様を見てきて、なんとなくだが、俺なりの答えが見えてきた』と書いてみました。この一文だけで、マスターがプレイヤーの考えを見抜いていたとしたら、脱帽ですが……その辺は、今のところ不明です。


とか言いながら、マスターがどんな展開を用意しているのか、今のところよく分かりませんが(いろいろと予想はしていますが、榊マスターですから予想外の展開も考えられますね)、最悪の状態を迎えたとしても、PCのジェスはきっと後悔はしていないでしょう。自分なりに頑張ってきて、それでもダメだったら、ジェスは悔しがるでしょうが、落ち込むことはないはず……(逆に怒りに変わるかもしれませんが)。


余談ですが、第0回(初期情報)を読んだ時、初めは「死ぬ」というRAを選択してみるのも良いかなーと思いました。ですが、ジェスの心情を考えたら『こんなとこで、死にたくねぇ。俺はぜってぇー生き残ってやる!』と閃きました。ジェスが嫌がっているなら、やはり死ぬのは止めておこうと……。PCの気持ちを無視してアクションをかけるというのは、私のポリシーに反するというか、PCの心情を押し殺すようなことはしたくないと思いました。騎士系のPCだったら、「死ぬ」を選択していたかもしれませんが……(と言いつつ、騎士というのは性に合わんので、一回しかやったことがないです。)


またまた蛇足ですが、ジェスのような熱血PCをプレイするのは本当に久し振りです。クール系のPCが性に合っているというか、自分にとってはプレイしやすいということもあり、「一見するとクールな性格」というPCが多いです。だからと言って、プレイヤーがクールな性格という訳じゃないですから……。単にプレイしやすいというだけです。


話は元に戻りまして。第0回のアクションでは『言葉にならない想い……俺の心を熱くさせる、目に見えない何か……。今でも、その正体はよく分からねぇけど、今まで出会ってきた仲間たちの生き様を見てきて、なんとなくだが、俺なりの答えが見えてきた』と動機の部分で書きましたが、これは、本当の最終回で明らかになるはずです。ジェスがどんな風に成長するのか、そして、どんな答えを見つけるのか、プレイヤーとしても楽しみであります。


私は一つのゲームをプレイするにおいて、『PCなりの答えを見つける』という目標を適度に意識しています。PCによっては、ゲームの途中で答えを見つけたり、最終回で見つけたり、答えが見つからないまま最終回を迎えたり……と様々ですが、目標と言いつつ必ずしも最終回までに答えを見つけるのが良いとは考えておりません。目標というのは、必ずしも達成しなければならないものではなく、生きていくための指針に過ぎません(あくまでも私の考え)。


目標を作ったからには、絶対に達成しなければならない……という考えは、ある意味危険を孕んでいます。強ち間違いでもないのですが、目標に気を取られてばかりいては、その人自身の『大切なもの』を見失ってしまうのではないかと思いまして。


ゲームなんだから、そこまで考えなくてもいいじゃん。気楽に楽しむのが一番……って、確かにその通りで、そうした楽しみ方もありますよね。ということは、目標を意識してプレイする楽しみ方があっても良い訳です。メイルゲームはRPGの一種ですから、その人なりの楽しみ方があって、だからこそ面白いんじゃないかなぁーと。月並みですが、だからこそメイルゲームに魅力を感じる訳で、なんだかんだと10年近くプレイしております。


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